夏休みは、子供達にとって楽しい日々だが例年、事故のニュースを目にする。そんな、ニュースを横目で見ながら、特に気にせず過ごしていたが、まさかうちの子が事故を起こすなんて思ってもみなかった。
全く、気にせずにいたわけではないが今回の事故で、物事をより深く考えるようになった。
夏祭りの事故
毎年行っている、近所の大きな盆踊り大会があり花火も何百発も上がる。4歳の子にママが買った光るスティック型のおもちゃを1歳の子と取り合っているいつもの風景を見ながら、焼きそばや、たこ焼きを食べながら笑っていた。
「よしパパがもう1つ買ったあげよう!」
と1歳の子を連れて屋台へと繰り出した。ちょっと小さめの光るスティック型がちょうどあり、何も気にせず購入することにした。ものはチャイナ製で、弱々しいプラスチック製だな ぁとは思ったが特に気にもしなかった。
なんでも口に入れてしまう年頃の子だとはわかっていたが、まさかそのスティックにボタン電池が3つ入っているとは考えていなかった・・・花火も見終わり自宅に帰り夜も遅かったので、子供達は、帰りの車の中で寝てしまった。
次の日は、仕事があるので僕もすぐに休むことにした。次の日、仕事が終わり自宅に着くとママからステック型の中からボタン電池が出てきて1個ないのとすぐに僕に話してきた。
慌てて部屋中探したが、見つからない・・・ママはどこかに転がっていると思い込んでいるらしく、とくに慌てる素振りもなく夕飯の支度をしていた。それなら、どこかの部屋にあるはずだと考えた僕は、徹底的に部屋中の隅から隅まで探した。
探している内に、時間があっという間に過ぎ、夜中近くまでなっていた。ママも焦り出したのか、一緒に探したがどこにもない。ネットで、ボタン電池誤飲の事故をくまなく調べたが、最悪死に至る恐れがあることを知った。
翌朝、念のため朝一番で国立の病院でレントゲンを撮ってもらうことにした。僕は、仕事だったため職場にいたので一緒に見れなかったが、レントゲンにはくっきりボタン電池が写り込んでいたのだ。主治医が、ママに
「最悪、緊急オペになるかもしれないので、お父さんを呼んでください」
といったそうだ。僕は、ママからの電話を聞き慌てて病院に駆けつけた。。。主治医言わく、ここでは処置できないのでもっと大きな病院に行ってくれと言われた。仕方なく、自力で大きな病院まで車で行き、紹介状とレントゲン写真のCDを新たに主治医に見せることに。
胃の中にあるのか、大腸にあるのかが特定できないようなのでもう一度レントゲンを撮ることになった。幸い大腸までボタン電池が進んでいることがはっきりわかったので下剤で出すことになった。
リチウムボタン電池の恐怖
うちの子が飲んだ、ボタン電池はアルカリ性のボタン電池で大きさは5mmぐらいのもの。もし平たいコイン型のリチウムボタンだったら、30分で胃に穴がいていたかもしれなかった・・・リチウム型の場合、それぐらい電力が強く放電の危険性があった。コイン型なので、胃までいかず喉で引っかかり喉に穴が開いてしまう事故もある。
とくに新しい電池の場合、放電力が強くとても危険だ。胃の中の場合、胃酸で電池が溶け水銀が出てきてしまい水銀中毒の危険もあった。最近では、そういった事故があるので水銀中毒にならないような施しがなされているというが、油断は禁物だ。
まとめ
玩具からボタン電池がなくなっていたいた場合、まずは探すよりもすぐにレントゲンが整っている病院に行き受診することを強く勧める。今回の事故で、反省しなければいけないのは、「まさか、飲むはずがない」という過信だ。「他にも子供がいて忙しくて、そこまで考えられなかった」「手が回らなかった」という言い訳が通用すればいいが命に関わる事態だと取り返しのつかないことになってしまう。
緊急を要しているので、救急車を呼ぶことも選択肢としていれておいたほうがよい。判断に迷う場合があるので、夜間の場合まずは「小児救急電話相談 ♯8000」に電話して相談するのもいいだろう。
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